ナニー・ベビーシッター
日本では馴染みのないナニーですが、周りに頼れる方がいないご家庭にとっては、とても助かる存在です。Yさんは、いくつかのご家庭でアフタースクールナニーとして働き、ご自身も出産、育児をされながらベビーシッターを利用された経験があります。双方の立場の視点から、記事を書いていただきました。(内容は個人が特定されないように、少し変えてあります。)
ナニーとして働く側として
・徒歩圏内であること→送り迎えの時間が急遽変更になることがあるため
・お給料は現金で手渡しであること→次のナニーまでに間が空く場合もあったため
・信頼できる人かどうか→個人と個人の間で、勤務時間や時給、仕事内容を決めるため
・ナニーと子どもの相性が合っているかの確認→子どもから、前のナニーさんはあんまり好きじゃなかったの、と打ち明けられたことがありました。親が、確認してあげることが大切だなと思いました。
【小学生の子の場合】
ご両親が共に働かれていたので、クラブがなく帰りの早い週2日だけ、お母さんが帰ってくるまでのアフタースクールナニーをしていました。こちらは、掲示板にて募集があり、そちらから応募して、面接の後採用されました。後で聞いたところによると、その時は3人ほど応募があり、子どもが第一印象嫌がらないか、履歴書は問題ないか、条件が合うかなどを見ていたそうです。
基本は、私の家からバスで数駅離れた学校へ、夕方迎えに行き、さらにバスで数駅離れたその子の家まで一緒に帰ります。家に着いたら、子どもはおやつを食べながら休憩し、その間に私はお弁当箱を洗います。
落ち着いたら、学校の宿題を一緒やり、国語の教科書の朗読を聞いたりします。宿題が終われば、子どもとの自由時間で、一緒にゲームをしたり、読書をしたりしました。お母さんが帰って来る18時半まで子どもと好きなように過ごし、お母さんが帰宅した時点でその日のナニーは終了となります。
また、学校の友達とのプレイデートをアレンジすることもありました。その場合は、お友達のお母さんと連絡先を交換し、お友達の家で遊ぶなら17時半に迎えに行き、こちらの家で遊ぶなら、友達のお母さんが迎えに来るまでプレイデートを見守りました。
ハーフタイムや夏休みの間は、私が働ける日と、お母さんが休める日を相談しながらシフトを作り、学校に12時に迎えに行く日もあれば、朝から晩まで一日中ナニーをする日もありました。そんな日は、子どもとごはんを食べるので、私が料理をしたり、子どもが外で食べたがった場合は、事前に用意してもらったお金を持って、子どもと外食することもありました。
外でお金を使う場合は、事前にポーチにお金を用意してもらい、使った金額が分かるようにレシートと残金をそのポーチに入れ、お返ししていました。子どもが週に一回習い事に行っていたので、習い事の日は、学校から帰宅したら、必要な道具を持って、一緒に習い事の場所まで行き、外から様子を伺っていました。このように、基本は週2日ですが、ハーフタイムや夏休みの時は、必要に応じて働いていました。
【小学生の兄弟の場合】
普段はお母さんが下の子を迎えに行き、その後違う場所にある学校に通う、上の子を迎えに行っていました。ただ、週1日だけ、下の子と上の子のお迎え時間がかぶってしまう日があり、2人はそれぞれ離れた違う学校に通っていたため、私が代わりに下の子のお迎えをしていました。
下の子が通う学校までは、私の家から徒歩数分。15時に迎えに行き、そこからTubeで数駅離れたその子の家まで一緒に帰ります。
家に着いても、まだお母さんと上の子は帰宅していないので、それまで学校の宿題や公文をやります。お母さんと上の子が帰宅すると、今度は上の子の漢字の勉強を一緒にしていました。その間に、お母さんは下の子の面倒を見たり、家事をされていました。こちらのご家庭でのナニーは18時までと決めていたので、その時間まで上の子と漢字の勉強を続け、時間になるとその日のナニーは終了というかたちでした。
【小学生の姉妹の場合】
帰宅すると宿題をし、晩御飯が用意されていたので、いつもそちらをいただいていました。折り紙で遊んだり、おしゃべりをして過ごし、時間になったらお風呂にそれぞれ入ってもらったり、歯みがきをし、寝る準備をします。
予め伺っていた就寝時間までに、絵本を読んだりして、2人子供部屋のベッドに寝かしつけ、子ども達は21時には寝ていました。そこからは、晩御飯の食器洗いをしたり、おもちゃや折り紙を片付けながら、ご両親の帰宅を待ち、いつも23時頃ナニーが終了し、徒歩数分の自宅に帰っていました。